Concept
セレクト=目利きすること
YUTTEは山陰の工芸と食のセレクトストアです。自分たちで見て、食べて、使って、良いと思ったものだけを選んでいます。山陰のものであればなんでも良いわけではなく、作り手と対話し、質や素材や味はもちろん、商品に独自性があるか、語りたくなるストーリーがあるかなど、自分たちの基準で選びます。基本的に取り扱いは1ジャンルにつき1商品。惹かれるものだけ選ぶためジャンルに偏りもあり、商品数が多いわけでもありませんが、一つひとつじっくりと「セレクト=目利きすること」をYUTTEは大切にしています。
ギフトという出会い方
いくら言葉で「山陰にはこんな良いものがあります」と語っても、実際に使う・食べるといった体験がなければ本当の良さは伝わりません。山陰に関心のある人は自分で買って使いますが、そうではない人にはそもそも買うきっかけがなく、もちろん使う機会もありません。その絶対的な「体験の溝」をクリアするのがギフトだと考えています。自分で買わなくても「人からもらう」ことで、暮らしの中に山陰を取り入れ、体験することができます。そこで良いと感じる人が少しでも増え、次は自分で買うようになっていく。そんな流れを作りたいと思っています。
山陰を掘る
「なぜ島根に帰ったの?」と聞かれることがよくありますが、地域づくりがしたかったわけでも、郷土で一旗あげたかったわけでもなく、単に「生まれ育った場所だから」と答えます。それは鮭が生まれた川に帰ってくるような、説明不能な帰巣本能に似ていて、郷土愛とは少し違っています。世界を見渡せば、素晴らしい作り手やプロダクト、現地に足を伸ばしてでも食べたい美味しいものは数え切れないほどあります。そこに「山陰」というフィルターをかけたとき、その小さな枠の中でどんなものが残るのか?地域を超えてたくさんの人に知って欲しいものは何か?郷土への愛というより、郷土の持つ可能性への好奇心と探究心がYUTTEの原点です。