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はんどハントレポ②「調べるはんど」編

前回の記事でお知らせしていた、石見の「はんど」を活用したプロダクト、ぼちぼちと進行しています。

はんどを活かすからには、その歴史や背景を知ろうと思いました。まずは広く雑多に知識を仕入れたい。けれど調べてみると、島根県東部の工芸に関する資料はあるけれど、西部には少ないと気づきました。

東部が茶道具などの嗜好品や日用品が多かったのに対し、西部はもう少し大きい生活の道具や建材(瓦などですね)の製造が中心だったこともその理由かもしれません。

そんな中、石見地方の古美術・工芸品が集まった美術館があるという情報に出会い、私たちの「はんどアンテナ」が発動。しまね海洋館アクアスの向かい側にある「石見安達美術館」に行ってきました。水平線と青空によく映えるシンプルな建物です。海の景色を邪魔しないように考えた建物なのか?な?

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ここは石見地方の品物を熱心に集めていた地元の収集家・安達啓二氏の個人のコレクションを中心に、石見刀、鍔、書画、陶磁器、染布地、石見長浜人形など、約4000点もの収蔵品があります。

建物とロケーションにひとしきり萌えた後、階段をあがるといい風合いに育ったウェルカムはんどがお出迎えしてくれました。「はんど」って漢字表記にいくつか説がありますが、こちらには「飯胴」表記が。はんどはもともと、水道のない時代の台所用の水甕でした。(これも諸説あり?)水だけではなく、違うものも入れてつかったりしていたのかなと、想像がふくらみます。

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江戸時代や、大正時代などいろんな時代のはんどが、エントランスにならんでいます。どしっとまるっとした愛されボディから、ちょっと細長いスレンダーボディまで(だんだん人に見えてきました)、一言ではんどといっても、時代や作り手によってフォルムが違います。

館内は、刀や石見長浜人形、書画などがたくさん。人形をつくるための型もあります。個人的には、今は廃窯になった喜阿弥焼(益田市)がみれたのと、染めの布がよかったです。(※残念ながら展示室内は商用写真撮影NG)

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はんどの背景を知るべく、一度はおとずれておきたかった石見安達美術館。歴史的な説明書きや情報などはなかったですが、ショーケースの中に展示されているのではなく、貴重な年代物もそこらへんにゴロゴロとおいてあって、質感や雰囲気を肌で感じることができました。「調べる」はんどを楽しみました。次回は「探す」はんど編です。

井上