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じわじわあたためていたプロジェクトが始動しました!

器の仕入れや新商品セレクトに、(趣味でも)県内外の窯や工房へちょこちょこ顔を出しては、様々な作り手さんに会う機会が多いYUTTE。そんな中で、ふつふつと湧き上がってきた計画がありました。

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「はんど」ってご存知でしょうか?石見焼きのアイコン的なもので、いわゆる「大きな甕」です。どしっとまるくて愛嬌のある、でも男前な佇まい。自分たちで使いながら、「こんなのもあったらいいよねぇ」と、妄想をしはじめたのがすべてのはじまりです。

そしてそんな「はんど愛」から生まれたプロジェクトが、2018年末から静かに動き出しています。企画から鳥取在住のプロダクトデザイナー・川崎富美さんに相談させていただき、まずは一緒にはんどの産地・石見地方の窯へいってきました。

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グループ石見ブランドの事務局長・白川さんのアテンドで「石州嶋田窯」へ。軽快な話術と身ぶり手ぶりで(本当に小踊りながら登場された)、器のこと、登り窯のこと、つくり手である嶋田さんのこと、窯の歴史や町のことなどなど、お話いただきました。

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昭和10年に開窯された石州嶋田窯は、今でも伝統的な「しのづくり」で大物をつくる数少ない窯元です。毎年5月には登り窯祭が開催されています。工房や登り窯ものぞかせていただきました。

横長い島根県は(横断するのに5時間くらいかかります。汗)東西で土地のテンションも環境も人も随分ちがいます。石見の気風を「荒くして強く、力を感じます」と、民藝運動の創始者のひとりである柳宗悦が表現していました。焼き物にも同じことが言える気がします。風土が人柄をつくって、人がものをつくるので、似てくるのかもしれません。

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石見は陶土に恵まれた、江戸時代からの焼き物の産地です。焼成温度が1300度と高く、水に強く頑丈な焼き物がつくられます。水瓶や瓦のような、実用的でパワフルなものが多いのが特徴です。雨風にさらされながら、そこかしこでガシガシ使われている石見焼きが、なんともたくましくていい風合い。ほんとうに町でよく目にする風景です。

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今回のプロジェクトは、新しいものつくろう!というよりも、自分たちの日常から湧き上がった「これほしい欲」がベース。ずっとこの地に残ってきた、ものや技や人の思いみたいなのを、見直して整えて形にしていくようなイメージです。さらに売るのも自分たち。「なんか洒落たいい感じのものつくっとこう」ではもちろんダメなので、なかなかに難しい。でも、とてもワクワクしています。

井上望